MRの教育研修
アポプラスステーションの教育体制
アポプラスステーションでは、全員がプライマリーケア全般に適応できるジェネラルMR(G MR)としての知識、技能、態度を身につけた上で、変化の激しい環境に適応するために、さらに進化したG MRとしてプロフェッショナルMR(G MR plus)を育成します。
アポプラスステーションオリジナルの教育システムAPS COLLEGE
G MR、G MR plus育成のためのアポプラスステーションオリジナルの教育コンテンツにAPS COLLEGEがあります。APS COLLEGEは、学術コースとビジネスコースの2つの体系から構成されています。
カリキュラム体系
学術コース
生活習慣病を中心としたG MR Basicコース、幅広い知識習得を目指すG MR Standardコース、さらにステップアップしたG MR Advanceコースを用意しています。
学習の進め方は、e-Learningによる自己学習に取り組んだ後に、認定試験を実施し、認定試験合格者には、対面形式やWeb形式による集合研修を実施します。集合研修は、医師監修の上で作成した症例検討を4~5名程度のグループディスカッション形式で行い、疾病に至った経緯・理由、検査値や生活習慣病等の問題点も考えた上で、治療目標を決定するといった医師の診療行為全体を理解することを目的としています。対面形式の集合研修は、全国各地で勤務にあたるアポプラスMRが一同に集合し、プロジェクトの垣根を越え切磋琢磨しながらお互いの意見を出し合い議論する貴重な場となっています。
配属しているプロジェクトに関連する学術知識をさらに深めることや、未経験領域の知識習得に励むことで全員がG MRの基礎知識を身につけることができます。
ビジネスコース
アポプラスステーションでは、医薬品の適正情報を収集・提供・伝達するために、医療制度、診療報酬を学び、それぞれの医療機関・薬局の立場を理解し、必要な情報を提供することも重視しています。最近では、MRとして、地域包括ケアへもどう貢献していくかも視野に入れた活動が求められているのではないでしょうか。必要な知識を全般的に学ぶコースとして「ビジネスコース」を設けており、その中でも中核の一つである病院の基本を理解するために「医療経営士」の取得を推奨しています。
G MR plus育成のための教育システムG MR plusコース専門領域研修
G MRコースで基礎知識を身につけた先には、さらに進化したプロフェッショナルMRG MR plusを育成する専門領域研修があります。 アポプラスステーションではオンコロジーがん、IBD炎症性腸疾患、CNS中枢神経疾患の3つのプログラムを用意しており、製品軸に偏らない公平な目線で情報提供ができる「医療現場から求められる」MRを育成しています。今後、更に専門領域研修を拡大していく予定です。
オンコロジー専門MR育成プログラム
アポプラスステーションは、「がん医療への貢献」を目指して、集合研修によるがんの基本知識、各がん種の治療法をガイドラインレベルまで習得することに加え、医学統計、支持療法、緩和ケアの知識習得を目指しています。さらに、日本癌治療学会の聴講、各がん種の専門医師による双方向の研修を受講することで、実地医療に沿ったオンコロジー専門MR育成を行なっています。
IBD炎症性腸疾患専門MR育成プログラム
IBD(炎症性腸疾患)とよばれるクローン病と潰瘍性大腸炎の患者さんは、この10年で約2倍に増加しています。IBDは下痢や腹痛などを繰り返し、患者さんの日常生活に大きな支障をきたす難病です。しかし近年、IBDに対する新しい治療薬が続々と開発され患者さんに福音をもたらし始めています。
アポプラスステーションでは、専門性の高いMR育成が必要と考え、IBD専門MRの育成に取り組んでいます。このプログラムでは、e-Learningによる自己学習、実際の専門医師との面談トレーニングなどの集合研修を行うことで、実地医療に沿ったIBD専門MR育成を行っています。
CNS中枢神経疾患専門MR育成プログラム
長寿社会を迎え、認知症や統合失調症、パーキンソン病などのCNS領域の疾患に罹患する患者さんは年々増加の一途をたどっています。精神神経疾患は、法律・規制・診療報酬・求められる資質・技能などが他の疾患とは異なり、当事者である患者さんやその家族の心まで理解した幅広い知識習得が必要になります。
アポプラスステーションでは、専門MR育成の一環としてCNS領域にも取り組んでいます。このプログラムでは、集合研修による代表的な6疾患(うつ病、統合失調症、認知症、パーキンソン病、ADHD、てんかん・睡眠障害)の知識習得や、精神疾患認定薬剤師による患者さん目線に立った双方向の研修、さらに専門医師による特別講演を聴講することでCNS専門MRを育成しています。
医療制度・診療報酬の自習用学習資料
MRテキスト2018 MR総論の「はじめに」に「MRは、医薬品情報のプロフェッショナルとしての自覚」をもち、「自社医薬品に関する知識」、「医学の発展や医療技術の進歩」、「法規・制度の改定」にも知見を広めることが求められています。「制度コース」の入門用自己学習用教材として、社内のポータルサイトで、動画と解説文付のパワーポイントを配信しています。
「医療制度」「診療報酬」「医療費/医療保険制度」に加え、医薬品のプロフェッショナルとして、診療報酬改定時には変更の背景と変更点の解説資料を随時掲載しています。また、中級編として、「フォーミュラリ」、厚生労働省や財務省等の医療関係情報の掲載箇所の紹介・読み方、地方厚生局・都道府県への医療機関の届出内容、都道府県別医療計画等を理解するための自己学習教材を提供しています。
今後も医薬品情報のプロフェッショナルを目指すMRに必要な教育プログラムを充実していきます。